動物種によるコラーゲンの違い

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動物種によるコラーゲンの違い

  • ウシ・ブタ・サメ由来アテロコラーゲンのアミノ酸組成は、三重らせん構造を形成するアミノ酸(グリシン、アラニン、プロリン)が全体の1/3を占めます。サメ由来アテロコラーゲンのアミノ酸組成は、ブタやウシ由来と比較してヒドロキシプロリン及びプロリンの含有量がわずかに少なく、イソロイシン及びメチオニンがわずかに多く含有されています。しかし、動物種間でアミノ酸組成に大きな差はありません(表1)。
    アミノ酸組成の違いによりアテロコラーゲンの分子量は 若干異なりますが、動物間において分子量分布パターンに違いは殆どありません(図1)。

    当社のアテロコラーゲンは分解物や不純物を精製除去した高純度品です(図1)。

    社内資料による

アテロコラーゲンの変性温度

  • 図2 動物種による変性温度の違い

  • アテロコラーゲンは三重らせん構造を形成していますが、一定の熱を加えることにより、三重らせん構造がほどけゼラチンになります。これを変性と呼び、このとき温度を変性温度と呼びます。
    コラーゲンの変性は比旋光度(図2)にて確認できます。変性温度は動物種によって異なり、温暖な環境に住む生物は変性温度が高く、寒冷な環境に住む生物は低い傾向があります(図2)。

    社内資料による