sacran サクラン
INFORMATION
概要
サクランは、阿蘇の伏流水として湧き出る綺麗な湧水に生息する藻類 「スイゼンジノリ」から抽出された天然高分子多糖体です。
スイゼンジノリは、綺麗な水で緩やかな流れのある特別な水域でしか生息できない貴重な植物です。 聖なる(Sacrum)というスイゼンジノリの学名「Aphanothece sacrum」にちなんで、サクラン(Sacran)と命名されました。 江戸時代には幕府への献上品とされるなど、高級食材としても珍重されています。
特長
- 天然高分子
熊本・福岡県産「スイゼンジノリ」から抽出した天然高分子多糖体 - 保湿効果
ヒアルロン酸の約10倍の保水力 - 皮膜形成
皮膚を外部刺激から守るバリア機能 - 抗炎症効果
- アンチポリューション
おすすめカテゴリー
用途
化粧水、乳液、クリーム、シャンプー、リンス、アウトバストリートメント、メイクアップ化粧品 等
原産国・原産地
原産国 : 日本
原産地 : 熊本県・福岡県
データ
サクランの特徴
- 分子量約2900万の超巨大分子
- 糖鎖当たり約11%の硫酸基と12%のカルボキシル基を多く持つアニオン性多糖類
- 構成単糖はグルコース、ガラクトース、キシロース、フコース等の11種類が同定されており、 新規単糖の硫酸化ムラミン酸を含んでいます。
- スイゼンジノリは原核生物でありながら、サクランは真核生物の作るムコ多糖類と類似の構造 を持つと推測され、様々な生理活性を持つと期待されています。

保水力

改良ティーバッグ法にて、サクラン、ヒアルロン酸、キサンタンガムの保水試験を実施。各サンプル1g(乾燥重量)に対する保水した水の体積(mi)を測定した結果、サクランは自重に対し6000倍以上の保水力を示すことが分かりました。
さらにヒアルロン酸、キサンタンガムに比べ、純水では約5倍、塩水ではヒアルロン酸の約10倍の保水力を有することが確認されました。

バリア機能


肌への効果

サクラン水溶液(0.1%)約100μLを1日1回上腕内側に塗布し、塗布開始から3日後、1週間後、2週間後の肌のキメをマイクロスコープにて観察。塗布前では皮膚が乾燥状態(白い部分)であるのに対し、サクランを2週間塗布した後では乾燥した部分が見られず、皮溝がはっきりしていた。
サクランを経時的に塗布する事により、キメ改善効果が期待できると考えられる

抗炎症効果

温度安定性

キサンタンガムは加熱により、粘度が低下します。一方、サクランは加熱による粘度の変化がほとんど無く、安定であることが分かりました。
これら粘度の差は加熱により増加することが確認されました。
塩添加による増粘効果

1%(w/v)のサクラン水溶液に各濃度の食塩(NaCl)を添加したところ、サクランの粘度増加が認められました。
最も高粘度となるのは、生理食塩水と同等(約0.9%)の時であることが分かりました。
イオンの種類による影響

1%(w/v)のサクラン水溶液(粘度12000cps)に0.6%(w/v)の各種一価金属イオンを添加したときの粘度増加率を測定した結果、いずれの場合にも粘度の増加が認められました。
サクラン製品一覧表
製品名 | 由来 | 包装 | 主原料 表示名称 |
防腐剤 | |
---|---|---|---|---|---|
サクランB | スイゼンジノリ (熊本県・福岡県産) |
1kg | スイゼンジノリ 多糖体 |
1,3-BG | ![]() |
サクラン | スイゼンジノリ (熊本県・福岡県産) |
10g | スイゼンジノリ 多糖体 |
ー |
安全性評価
ヒトパッチテスト | 陰性 |